活動紹介Ⅰ 

自然体験活動と子どもの発育・発達

 困っていませんか?

 ・落ち着いて椅子に座っていられない。

 ・自分の番を待っていられない。

 ・話を聞いてくれないと声高に言う。

 ・指示が通らない。

 ・上手く文字が書けない。

 ・黒板の字を写すのにとっても時間がかかる。

 

これらの原因は、自然体験活動の不足にあるかもしれません

脳が人間の脳としてよく働くためには、子どもの時期に自然体験を多様にする必要があると考えています。

今は人工物に囲まれて子どもの時期を過ごすことが圧倒的に多くなりました。

子どもたちは、自分の脳を十分に働かせることができないでいるかもしれません。

どうすれば子どもたちが持てる力を伸ばしていけるのか、どうすれば子どもたちの困り感を緩和・改善できるのか体験しながら考えてみませんか。

脳の発達・自律神経の発達をねらう自然体験活動

槇の会では、季節の草花を見つけ、それらの名前を覚えることを目的としていません。

フィールドワークの中で見られる草花や樹木にふれることを通して、参加者自身が「自然体験」を豊かにし、子どもたちの脳を育てるための活動を模索することを目的にしています。

 

脳を育てる自然体験ポイント

✔自然の道理(不思議)にふれ、「なぜ?」「どうしてだろう?」と考える

✔「気づいたこと」を言葉にする

 

保育・学校現場での「自然体験」となると、どうしても自然の中を散策するだけ、教師の知識を一方的に伝えるだけで活動が終わりがちです。

それだけでは、子どもの脳の成長にはつながらないと考えます。

そのためにも、自然の見方・考え方を学び、子どもたちに「何を体験させ」「何に気づかせ」「そのためにどのような問いかけをするか」考えながら、指導にあたる私たち自身の自然体験を豊かにしていきます。

 

フィールドワークで出合ったタケニグサ

「タケニグサ」とよばれる野草です。

そもそも、なぜタケニグサと呼ばれているか知っていますか?

竹のように茎の中が空洞なので 「竹似草」となったと言われています。(諸説あり)

日本では雑草扱いされています。茎から出る黄色い液は、服や手につくと黄色くなり、なかなか取れません。
しかも、この乳液には毒性があります。

しかし、昔の人たちはこのタケニグサを生活の中に取り入れて暮らしてきました。

✔ 葉や茎を煎じ、殺虫剤として利用していた

✔ 皮膚病の外用薬として生の液を塗布していた

✔ 天然の着色料として利用されていた 

✔ 液を使って、落書き遊びに使われていた(インク草と呼ばれることも)

現在は上記のような利用はされていないかと思います。
「雑草」「毒性がある」という見方だけだと、厄介な植物でしかありません。

そんなタケニグサ、なんとヨーロッパでは、草丈が高く、目立つ様子から主要な庭園植物として人気のある植物なんだそうです。
同じものでも、多面的に見ることで、生活を豊かにしていくことができます。当然、子どもたちの「自然体験活動」に取り入れ、活動を豊かにすることができる植物です。
※ただし、取り扱いには注意してください。これはどんな植物にも言えることですね。

✔どうして「タケニグサ」ていう名前がついたんだろうね?

✔「インク草」て呼ばれることもあるんだけど、どうしてだろう?

✔茎の中や形を見て、気づいたことある?

こんな問いかけの繰り返しが、子どもの意欲向上や気づきにつながると考えます。

問いかける前に・・・

先ずはタケニグサを摘んで、茎を折り、黄色い液を出して、文字を書いてみると自然の不思議(神秘性)に心を揺らすでしょう。

すると、タケニグサの名前の由来を考えたり、「なんで茎が空なの?」と発見して、疑問を持ったりしていきます。
そう、自然の不思議に出合うと、子どもは「自然と」考えをあれこれ巡らせます。

他にも、こんな草花はないかなあと考えを広げます。

さらには、五感を働かせることで、脳は猛烈に働きます。

同じタケニグサでも1つとして同じものありません。
タケニグサの茎に触れるだけでも複雑な刺激を脳に与えられます。

茎は表面も複雑で、多様。

だから、脳も複雑に、多様な刺激をたくさんキャッチすることになります。

自然は、多様性の宝庫!!

その多様性が複雑に関係しあって存在しています。
だから、自然からキャッチできる「感じる」「気づく」「役割」すべてが多様になります。
タケニグサは野草です。公園やちょっとした土手、アスファルトの道路わきにも何気なく生えています。
葉の形や大きさを手がかかりに、見つけてみてください。

永い間、数々の自然体験活動を多方面でリードしている会の共同代表 高橋良寿が子どもの脳を発達させるために、何を体験させるか?を大切にして、街歩き、公園歩きを教えます。

活動紹介Ⅱ